先日、大分県地域包括ケア推進大会に当社社長の北郷が参加しました。
今回の講師は、厚生労働省 事務次官 蒲原基道 氏でした。
この日の講演テーマは「地域包括ケアと地域共生社会」。
地域包括ケアという言葉は、最近よく耳にする機会があります。
☆地域包括ケアシステム・・・高齢者が住み慣れた地域で介護や医療など、生活支援やサポートを受けられる体制を作り、地域全体で高齢者を支えていくこと。
では、地域共生社会とは何なのでしょうか。
☆地域共生社会・・・高齢者だけでなく、障がいのある方や子どもなどすべての人が地域、暮らし、生きがいを共に創り、高めあうことができる社会のこと。
地域共生社会は、厚生労働省が推奨しているシステムであり、”全ての人”を対象としている点において、地域包括ケアより一歩進んだ考え方をしているシステムです。
現在の日本では、高齢者、障がい者、子どもはそれぞれ別個の制度が存在し、別々のサービス提供となっています。
しかし、中には高齢で障がいをもっていらっしゃる方や、子どもで障がいをもっていらっしゃる方など、人によって様々な課題を抱えています。
そのような状況を解決するために、地域包括支援センターなどでの総合的な支援が求められています。
地域共生社会のイメージとしては、「地域包括支援センターが主体となり、高齢者・障がい者・子どもなどに総合的なサービスが提供されていき、全ての人が役割を持ち、支えあう地域」といったところのようです。
子どもは高齢者と日常的に関わることで健全に成長し、高齢者は子育て支援などの役割を担うことで認知症の予防にもつながり、障がい者は活躍の場を持つことができ、自立にもつながる。
上記のような事例(高齢者施設と学童が一体になっている施設)も全国では少しずつ見られるようになっているようです。
(地域共生社会は、簡単に言えば「昔の日本」の姿なのかなと思いました・・・(>_<)💡)
他にも国東市が介護給付費をどのように抑制しているのかとその取り組み等についてのお話がありました。
地域共生社会の実現に向けて、当社でもかかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師の推進など、できるところから活動していきたいと考えております。