ロタウイルスをご存知ですか?👿

少しずつ暖かくなってきましたね☀🌼

この時期に流行っている急性感染性胃腸炎の原因、ロタウイルスをご存知でしょうか?

 

<ロタウイルスとは>

年末年始に流行が始まり、春にピークを迎えるこのロタウイルスは、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。

ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。

ふつう、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。

大人にも感染しますが、大人はロタウイルスに何度も感染している為、ほとんど症状は出ないようです。

しかし、乳幼児は、激しい症状が出ることが多く、特に初めて感染したときに症状が強く出ます。

脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。

 

<ロタウイルスの症状>

ロタウイルスに感染すると、2~4日の潜伏期間の後、水のような下痢や嘔吐(おうと)が繰り返し起こります。

その後、重い脱水症状が数日間続くことがあります。

発熱や腹部の不快感などもよくみられます。

主な症状→水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛

合併症→けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎など

☆意識の低下やけいれん等の症状が見られたら、速やかに、近くの医療機関を受診してください!

 

<ロタウイルスの治療>

現在、ロタウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。

このため、脱水を防ぐための水分補給や体力を消耗したりしないように栄養を補給することなどが治療の中心になります。

下痢止め薬(止しゃ薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいようです。

 

<ロタウイルスの感染が分かったら>

感染を広げないようにするには、オムツの適切な処理、手洗いの徹底などが必要です。

オムツを交換するときには使い捨てのゴム手袋などを使い、捨てる場合はポリ袋などに入れます。

手洗いは指輪や時計をはずし、せっけんで30秒以上もみ洗いします。

衣類が便や吐物で汚れたときは、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)でつけおき消毒した後、他の衣類と分けて洗濯しましょう。

※ロタウイルスにはアルコールなどの消毒薬ではあまり効き目がありません。

 

<ロタウイルスの感染経路>

10~100個くらいのロタウイルスが口から入ることで感染します。

ロタウイルスは、ロタウイルスによる胃腸炎の患者の便に大量に含まれています。

患者の便を処理した後、たとえ十分に手洗いをしても、手や爪に数億個ものウイルスが残っていることがあり、ロタウイルスが付いた手などから感染が広がっていきます。

 

<ロタウイルスの予防>

ロタウイルスは感染力が非常に強いので、感染を完全に予防することは困難です。日本では、2種類のロタウイルスのワクチン(単価と5価)が承認されていて、任意で接種を受けることができます。対象者はいずれのワクチンも乳児です。

詳細については、医療機関でご相談ください。

 

☆症状がひどい場合や長引く場合は、他の疾患の可能性もあるので医療機関を受診するようにしてください!!!

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